なぞなぞ君の気まぐれメモ

この広い世界知らないことばかりなエッセイ

『ラヴクラフト全集3』H.P.ラヴクラフトを読んで

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きっかけはアメリカ出身のサイケ・フォークロック・バンド(1967-69)。グループ名の謎がようやく解けました。

さて、ホラー小説を得意とする米国の小説家ラヴクラフト(1890-1937)。彼のインスピレーションの源泉はエドガー・アラン・ポーの世界だったようです。

彼の「履歴書」(1934年2月13日)によると「8歳か9歳の頃、私ははじめてポオの作品に出会い、ポオを手本にすることにしました。私の書いたものは文字通りすべて怪奇小説です。時間・空間・未知のものの謎に魅了され、その半分も心が魅せられるものなど、ほかに何もなかったからです」

本書に収録された代表作のひとつ、『時間からの影』は1934年11月から翌年3月にかけて執筆され、『アスタウンディング・ストーリーズ』1936年6月号に発表されました。

解説文によると、「幼い頃から天文学に興味を寄せ、広(宏)大無辺な宇宙に目を向けることによって培われた一種に諦観にも近しいラヴクラフトの宇宙観は、ラヴクラフトの全作品を貫く根本土台となっている」

『時間からの影』から抜粋してみると、そのおどろおどろしさが実感できるかと思います。

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「いまや純然たる悪夢の本質がわたしを襲っていた。正気は完全に失われた。わたしは野獣のような逃走本能を除いて全てを忘れ去り、(中略)ただひたすら傾斜路の岩屑の上をもがきながら突き進んだ。(中略)それ以降の印象は、変幻きわまりない譫妄の世界に属している。夢と狂気と記憶とが奔放に融合して、現実のものとは何の関わりも持ち得ない、一連のあられもない断片的な妄想を生み出したのだ。」

以下、個人の感想です。鳥肌ものの戦慄に千々に乱れる心象風景、ありもしない架空の建造物群、無機質感を湛えて荒涼とした自然描写を仔細緻密に描き出して稀有の想像力を見せるラヴクラフト・・・言語実験とさえ思えるような言葉の楼閣が闇に浮かび上がる様は、体中の毛穴という毛穴が開ききってしまうような薄気味悪さ感じました。

実は、この本、友人が持っているのをたまたま目にし、借りたものなんですが、正直、かなり辛かった・・・

I chanced on a book from H.P. Lovecraft, which I found harrowing. My face went sheet white as I kept on reading. This is not for me, I'd say. But the good news is that I now come to know how this US psych folk rock band called H.P. Lovecraft named themselves.