なぞなぞ君の気まぐれメモ

この広い世界知らないことばかりなエッセイ

湖の底に沈んだ徳山村をしのんで

f:id:nazonazox:20180905230808j:plain

日本一の貯水量を誇る徳山ダム。その湖底に沈んでしまった徳山村を思うと、妙に後味の悪さがつきまといます。僕などは、試験湛水(たんすい)の始まる直前からの記憶しかないのですが、徳山村のひなびた美しさは「日本の原風景」という言葉を越えて、僕の心に染み入ります。

これまで僕は徳山会館にお邪魔したことが一度もありませんでした。徳山村のありし日を記録した映画『ふるさと』のダイジェスト版を見ました。刻々と湖面に沈み行く姿を捉えた映像にほろっとさせられました。徳山村出身のアマチュア・カメラマンの増山たづ子さんの写真集にも、改めて釘付けです。

会館の事務の方は徳山村出身でした。彼が会話していた相手は、本巣郡北方の出身です。二人の間で交わされる昔話に、思わず引き込まれました。離村した方々は、揖斐川、本巣、糸貫、北方の4町5地区に集団移転。こうして徳山団地ができたそうです。

戸入に多くの人が住んでいたのは、何らかの理由で坂内村から広瀬又を通って移住してきた人がいたからだとか。北方の人は、冬を前に徳山村に焼酎や味噌を大きなカメに詰めて、それを3つも4つも届けたそうです。バーハンドルオート三輪で3~4時間はかかったらしい。途中、長い素掘りトンネルがあったんだって。どうやら、朝鮮から連れてこられた人が犠牲を強いられる中で掘り進めたそうです。

「そういえば、この間、徳山湖をクマが泳いで渡っててね・・・」二人の尽きない話を聞きながら会館を後にしました。

Visited at Tokuyama-mura history museum. Tokuyama-mura was submerged into dam reservoir in 2008, though there had been a controversy whether the dam really was needed or not. The beautiful village, which was home to around 1,500 people yielded to the merciless dam project at last. I watched a footage of how this came about. I was glued to the photo collection of the innocent people and the wonderful landscape. These are the things of the past. Are we forward-looking or just a nerd?